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『運命じゃない人』をユーロペース渋谷で観たとき、客席の一体感の笑いと「電話番号をなめんなよ」「30過ぎたら運命の出会いとかなんて無い」というセリフにある、人生から地続きのメッセージに、笑いながらも真実過ぎるので完璧にノックアウトされた。クラシック音楽の構成に影響を受けたというシズルしまくりの展開は、とても多重的で。タランティーノのフェイクに過ぎない『バベル』の監督も完璧にノックアウトしてた。その衝撃からすると、今作は若干ゆるいがホロ苦い30代の大人の放課後が満喫出来る。個人的に「教師」という、今の時代だと犯罪者や人格破綻が目立つ職業にスポットを当ててる上に、大泉洋の飄々とした演技のなかでいくつかジグザグとセリフが胸に刺さるシーンがあった。やはりいい俳優はいいセリフで活きますね。キャスティングにも小劇場の面々が脇を締めていて、同業者としては羨ましいばかり(笑)特にナレーションのお仕事で何度かご一緒したムロツヨシさんが美味しい役で、いーなーってつぶやいてしまった。漫画を食い物にして漫画文化自体を潰してしまった今の日本映画界で「オリジナル」の脚本でこの水準をクリア出来る希有な監督である、内田けんじ氏にはリスペクトしまくりです。次回はとことんストレートな物が観たいような、観たくないような。
by au108
| 2008-05-24 20:20
| 黄金色の無駄話
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